パナソニック快勝 チーム上昇気流で日本選手権出場へ前進

[ 2016年12月19日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第12節最終日   パナソニック45―17リコー ( 2016年12月18日    秩父宮 )

パナソニック−リコー 後半、この試合3本目のトライを決めるパナソニック・山田(下)
Photo By 共同

 5試合が行われ、パナソニックは45−17でリコーを破り、勝ち点を47に伸ばして3位をキープした。リーグ4連覇は厳しい状況だが、開幕4戦で2勝2敗だったチーム状況は大きく改善。若手選手にゲーム主将を任せる新たな試みも始め、上位3チームが進出する来年1月の日本選手権出場へ大きく前進した。また、ヤマハ発動機は神戸製鋼を破り、勝ち点57として首位をキープ。24日に2位サントリーとの全勝対決に臨む。

 やはり王者はタダでは終わらない。パナソニックは前半、リコーのラインアウトモールで2トライを許したものの、接点ではオーストラリア代表フランカーのポーコックがターンオーバーを繰り返し、WTB山田は3トライをマーク。9月30日の試合で肩を脱臼したSOバーンズは、それ以来の先発出場で3ゴール4PGで18得点。新人5選手も躍動するなど、ロビー・ディーンズ監督は「チームは上昇気流の中にあると思う」と語った。

 12月から新たな試みを導入した。主将でフッカー堀江からの「自分のプレーに集中したい」という申し出を指揮官が了承。前節は1年目のフッカー坂手がゲーム主将を務め、この日は堀江が先発しながらも2年目のフランカー布巻が任を果たした。長期的なチームづくりを進めながらの快勝に、ディーンズ監督も「経験豊富な選手がいるうちにゲーム主将をやれるのは、若い選手には貴重な経験になる」と説明した。

 序盤戦は苦戦したが、もはや3カ月前のひ弱さはない。日本選手権での4季連続タイトルを視界に捉えた。

続きを表示

2016年12月19日のニュース