甲子園ボウル“横綱”関学大が2年ぶり28度目V

[ 2016年12月19日 05:30 ]

第71回毎日甲子園ボウル   関学大31―14早大 ( 2016年12月18日    甲子園球場 )

<甲子園ボウル 関学大・早大> 第1Q、関学大・伊豆(6)は先制のタッチダウンを決める
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 大学アメリカンフットボールの日本一を決める「三菱電機杯第71回毎日甲子園ボウル」が18日、甲子園球場で行われ、西日本代表の関学大が東日本代表の早大に31−14で快勝し、2年ぶり28度目の優勝を決めた。QB伊豆充浩(4年)が甲子園ボウルMVP、ミルズ杯(年間最優秀選手)にはLB山岸明生主将(4年)が輝いた。関学大は来年1月3日の日本選手権「ライスボウル」(東京ドーム)で社会人王者の富士通と対戦する。

 出場50度目の横綱は追い上げられても、トリックプレーを見せられても動じなかった。早大に一度もリードを許さず、盤石の試合運びを見せた関学大。主将のLB山岸は「我慢の時間帯はしっかり我慢して、慌てず対処できた」と胸を張った。

 相手に傾きかけた流れをことごとく断ち切った。第2クオーターはLB山本が「ボールがゆっくり見えた」と敵陣深くでインターセプトし、そのままTD。相手に疲れと焦りが見えた第4クオーターには早大のQB笹木のパスを2度奪い、力勝負のラン攻撃で時間を使って悠々と逃げ切った。

 昨季はリーグ戦で立命大に屈し、甲子園の客席から宿敵の優勝を眺めていた。「あれが僕らの原点」とQB伊豆。厳しさを増した練習も、選手間の衝突も全ては王座奪還のためと乗り越えた。

 鳥内秀晃監督(58)にとっては甲子園ボウル通算10勝目。2桁到達は日大の黄金時代を築いた篠竹幹夫氏(故人、17勝)以来の偉業だ。「シーズン最初の頃に比べると、だいぶ4年生が本気になってきたかな。(富士通は)強いけど、困らせたろかな、と」。不敵な挑戦状。今度こそ、悔し涙の正月と決別する。

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