日本代表主将・堀江が仏リーグ挑戦中の“戦友”五郎丸にエール

[ 2016年11月19日 09:00 ]

フランス1部リーグ・トゥーロン所属の五郎丸にエールを送る日本代表主将の堀江翔太(C)WOWOW

 ラグビーの世界最高峰リーグの一つ、フランス1部リーグに今季、五郎丸歩(30=トゥーロン)が挑戦している。13日(日本時間14日)の試合では移籍後初先発でフル出場を果たした。日本代表やスーパーラグビーのサンウルブズで主将を務める堀江翔太(30=パナソニック)がフランスリーグの魅力と“戦友”五郎丸にエールを送った。

――フランスラグビーとの出会いは?
 2011年のW杯初戦でフランスと対戦しました。何よりも印象的だったのはスクラムです。自陣だろうが敵陣だろうが、すべてのスクラムに全員が力一杯押してくる、スクラムへのこだわりの強さはたぶん世界一だと思う。

――エディージャパン時代にはフランス人のマルク・ダルマゾ氏がスクラムコーチ
 ダルマゾはスクラムへのこだわりが凄い。あの人は、他のプレーがどんなであろうが、スクラムさえ強ければ試合には勝てると考えている人なんです(笑い)。口癖のように言っていた「フランスのラグビーではスクラムが肝だ、心臓なんだ」という言葉はとても印象に残っています。

――フランスリーグへ挑戦したい気持ちは?
 ちょっと歳をとっちゃったかなという気持ちはある。もうちょっと若かったらチャレンジしていたと思う。でも、もしも話があったらやっぱり考えてみたいですよ。

――同学年で日本代表でプレーしてきた五郎丸がフランスにいる
 ゴローには感謝しています。日本人選手も「トップ14」でプレーできる可能性がある。それ自体、これまではほとんど考えられなかったことですから。特にゴローが扉を開いてくれたことで、これからフランスリーグのチームで評価されやすくなると思う。

――五郎丸選手はフランスに合っていると思いますか?
 合っていると思います。フランスのラグビーは、キックで陣地を前に進めるのが基本ですから。ゴローはハイボールキャッチとロングキックが武器ですから、活躍できる可能性は高いと思います。

――堀江選手自身、スーパーラグビー選手として、13年にオーストラリアのメルボルン・レベルズと契約した
 スクラム、ラインアウトのセットプレーに関しては海外を経験することで伸びたと思う。フィジカルの強さが日本国内とは全然違う。しんどいけれど、その分成長できたと思います。

――海外のラグビーをどのように見ていた?
 高校生の頃から海外のラグビーをテレビでよく見ていた。スーパーラグビーとかトライ・ネーションズ(当時は南半球3カ国対抗戦)とか。リコ・ギアなんか好きでしたね。すごいステップとか、個人のすごいプレーを見て、自分でも真似してみたり。日本ではなかなか出会えない個人技を見られるのが、海外ラグビーの面白さだと思う。

――19年にはW杯が日本にやってくる
 そのときに選手自身がどうなっていたいか、どう関わっていきたいのか、意識することが大切だと思う。僕の学年は33歳か34歳でW杯を迎えることになる。簡単じゃないけれど、不可能では全然ないし、当然、そこを目指していきたい!

 五郎丸が所属するトゥーロンのオランピック戦は19日深夜2・15~からWOWOWで生中継予定。五郎丸は2戦連続で先発に名を連ねた。

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2016年11月19日のニュース