香妻 初の首位発進に笑顔、ツアー初制覇へ「それだけに集中したい」

[ 2016年9月23日 18:29 ]

2番、笑顔を見せながらラウンドする香妻琴乃

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日

(9月23日 宮城・利府ゴルフ倶楽部)
 女子ゴルフのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは23日、宮城県の利府ゴルフ倶楽部で第1ラウンドを行い、ツアー未勝利の香妻琴乃(24=サマンサタバサ)が7バーディー、ボギーなしの65で回り初の首位発進。「上がってみたらって感じ」と笑顔を見せた。

 1番で4・5メートル、5番で6・5メートル、8番と15番で5・5メートルを沈めるなどパットのタッチが絶妙だった。ずっとパットの調子が悪かったが意識を変えたことが奏功した。香妻は「ストロークが速くなっていた。どんなグリーンでも、グリーンが速いんだと思いながらゆっくりストロークするようにしたらタッチが合うようになった」と話した。

 今季はここまで25試合に出場し予選落ち13回。特に前半戦は15試合で予選落ち11回と極度の不振に陥っていた。自信を失い練習に気持ちが乗らないこともあった。

 転機は6月。師事する中島弘二プロ(71)に「死んでも(球を)曲げるな。気持ちでやれ」と雷を落とされた。滅多に怒らない師匠の言葉で目が覚めた。迷いなくクラブを振り切ることに集中すると、夏以降はショットが復調した。8月のCATレディース、ニトリ・レディースでは2試合連続で8位に入るなど成績も良くなってきた。

 その変化について香妻は「前半戦は自信がないまま試合に出ていた。今は練習したものを試合で確かめてチャレンジしている。楽しみながらプレーしている」と語り、中島プロは「前半戦は消極的で攻めていなかった。攻撃が40で守備が60。今は攻撃が60で守備が40」と解説した。

 この日、弟の陣一朗がチャレンジツアーで優勝。「凄く刺激になる。弟も頑張っていんだな」とモチベーションもさらに高まった。ツアー初優勝へ「今できるベストのプレーをする。それだけに集中したい」と意気込んだ。

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2016年9月23日のニュース