警官が黒人射殺、ジョーダン氏声明「対話を平和に行うことが重要」

[ 2016年9月23日 17:35 ]

 北カロライナ州シャーロットを本拠にしているNBAホーネッツのマイケル・ジョーダン・オーナー(53)が22日、「冷静さと団結を取り戻し、デモと対話を平和に行うことが重要だ」という声明を発表した。

 現在、シャーロット市内は20日に発生した警官による黒人男性の射殺事件で騒然としており、抗議デモの際にも1人が死亡。同州のマクローリー知事は非常事態を宣言し、23日午前零時からは夜間の外出禁止令を発効した。

 市内にあったホーネッツのグッズ販売店も暴徒化したデモの参加者に襲われ、略奪の被害が出たばかり。これを受けてジョーダン・オーナーが異例の声明を発表して市民に冷静になるように訴えた。

 北カロライナ州は出生証明書に記載されている性別でのトイレ使用を義務づける反LGBT法(HB2)を可決させ、少数マイノリティーへの差別だとして批判を浴びていたが、そこに警官による黒人の射殺事件も加わってさらに混乱を深めている。来年2月にシャーロットで開催される予定だったNBAのオールスターゲームはすでにルイジアナ州ニューオーリンズへ変更。ジョーダン・オーナーにとっては苦悩の日々が続いている。

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2016年9月23日のニュース