“みなみ世代”17歳の高橋 キャディーの母とタッグで逆転V 

[ 2016年6月25日 05:30 ]

通算12アンダーで初優勝した高橋彩華

日本女子アマチュアゴルフ選手権 最終日

(6月24日 福島県西白河郡 グランディ那須白河=6225ヤード、パー72)
 首位と2打差の2位から出た高橋彩華(さやか、17=新潟・開志国際高3年)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダー、276で大会初優勝を飾った。キャディーの母とのタッグでアマのビッグタイトルを制した。4位から逆転を狙った畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)は71で通算9アンダーの2位だった。

 最終18番で1・5メートルのバーディーパットを沈め、高橋はようやく安堵(あんど)の笑みを浮かべた。「優勝できるとは思っていなかった。自分でもびっくりしていて実感がない」。勝みなみらと同学年。黄金世代に新星がキラリと現れた。

 3番で3メートル、5番で1・5メートルを沈めてすぐに首位に並んだ。6番パー4で首位争いをしていた同組の吉本が8を叩いて大きくスコアを落としたが、ペースを守り後半でも1つ伸ばして逃げ切った。キャディーを務めた母・真由美さん(43)の存在も大きかった。「ボギーを打っても励ましてくれた」と緊張の優勝争いの中でも支えてくれた。真由美さんは「優勝するなんて思っていなかった」と目を細めた。

 10歳でゴルフを始める前は空手に打ち込んだ。「(空手は)痛いし、すぐにゴルフが楽しくなって」とほどなくしてゴルフ一本にしぼったが、「ゴルフも空手も勝負に徹するという点では似ている」とその時に学んだ精神は今も根付いている。来年のプロ転向も視野に入れ、当面の目標は8月の日本ジュニア選手権制覇。「勝みなみさんも日本女子アマと日本ジュニアを勝っている。だから私も勝って並びたい」。初々しい17歳が大きく花開いた。

 ◆高橋 彩華(たかはし・さやか)1998年(平10)7月24日、新潟県生まれの17歳。10歳から父・剛さんの影響でゴルフを始める。16年トゥルービジョン国際ジュニア選手権(タイ)で優勝も、国内の全国レベルの大会で勝利はなかった。得意クラブは1Wで平均飛距離は240ヤード。好きな選手はポルナノン・ファトラム(タイ)。1メートル61、55キロ。

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