松山英樹 悪夢の12オーバーで自信喪失「早く終わりたかった」

[ 2016年6月19日 05:30 ]

初日の悪天候により、2日目に36ホールをラウンドした松山英樹

全米オープン第2日

(6月17日 米ペンシルベニア州 オークモント オークモントCC=7274ヤード、パー70)
 松山英樹(24=LEXUS)のメジャー2度目の予選落ちが濃厚となった。第1ラウンドは74で67位、第2ラウンドは2連続ダブルボギーなどで78。1日36ホールを回り、メジャーでの予選ラウンドでは自己ワーストの通算12オーバー、暫定138位に沈んだ。谷口徹(48=フリー)は78、78で暫定152位。谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)ら日本勢3人は第2ラウンドを開始できず、第3日に持ち越しとなった。

 松山の全米オープンがわずか1日で終わる。1番のティーショットを気持ち良くフェアウエーに運んでから、およそ12時間後。初日は悪天候のためプレーできず、36ホールの長丁場となった2日目、ホールアウトしたその顔は自分への不信感でいっぱいだった。

 「練習場では自信満々だが、だんだん自信がなくなって1ラウンド終わるころには(自信が)ほとんどなくなっていた。スイングの悪さが出た」

 バーディー直後の第1ラウンド5番パー4から歯車が狂った。ピンまで154ヤードの第2打。8Iで放った打球はグリーン左奥のバンカーへ。首をかしげ、その場で何度も素振りをするほど違和感が残った。しかも5メートルから3パットし、ダブルボギー。第1ラウンドは74で辛うじて耐えたが、第2ラウンドではさらなる苦しみが待っていた。

 「あそこで気持ちが切れそうになった」という18番パー4。バンカーからの第2打を6Iで土手に当ててしまい、20ヤード先のラフに出ただけ。続く1番を含む2連続ダブルボギーの引き金となった。カットライン上にいる焦りが致命的なミスを誘った。

 フェアウエーキープ率が70%以上にもかかわらず、パーオン率は44%。武器のアイアンショットの変調が1Wショットにも、パットにも伝染した。同組のD・ジョンソンとガルシアが首位争いをしている中、完全に蚊帳の外。「早く終わりたかった。2人がいいので邪魔しないようにと」は偽らざる本音だ。

 メモリアル・トーナメントに続き2戦連続、メジャーでは14年マスターズ以来、2度目の予選落ちは確実。しかもメジャーでの予選ラウンド12オーバーは自己ワーストという厳しい現実を突きつけられた。「今はショットに自信がない。イメージが出ない」。7月にはメジャー2試合が開催。次週は休養に充てて心と体を休め、トンネルの出口を探り当てたい。

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2016年6月19日のニュース