イシンバエワ 引退も、ロシアが五輪不参加確定なら決断

[ 2016年6月19日 20:23 ]

 陸上女子棒高跳びの世界記録保持者で34歳のエレーナ・イシンバエワ選手(ロシア)は18日、ロシアの組織的なドーピング問題による処分で8月のリオデジャネイロ五輪に不参加が確定した場合、今月20日からのロシア選手権が引退試合になると写真共有アプリ「インスタグラム」で明らかにした。

 2004年アテネ、08年北京両五輪で金メダルを獲得し、出産を経て復帰したイシンバエワ選手は、ロシアの陸上チームをリオ五輪から除外した国際陸連の決定を「人権侵害」と非難。救済措置を求めて国際法廷に提訴する意向を示している。

 個人資格の参加に道を残した国際陸連はロシア国外を拠点とし、潔白を証明できる選手に限って五輪参加を申請できる規定を新たに設定した。国内でも練習してきたイシンバエワ選手が対象に入るかは厳しい情勢だ。

 今後は国際オリンピック委員会(IOC)が個人資格の救済も含めて対応するが、同選手は「IOCがロシア選手のリオ五輪出場を認めなければロシア選手権が競技生活で最後の跳躍になる」と表明。「競技場が満員になるとうれしい」と述べ、逆境をはね返すように支援を呼び掛けた。(共同)

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2016年6月19日のニュース