【砂村光信の視点】驚いた数的不利…13人の戦い想定できていたか

[ 2016年6月19日 10:55 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2016 日本13―26スコットランド

(6月18日 豊田スタジアム)
 ジャパンは後半開始早々にトライを許したのが痛かった。前半の終盤に2人がシンビンとなっていたが、14人のケースはともかく、13人での戦い方を想定できていたのかどうか。数的不利のケースでは敵陣で戦うことが重要だが、相手キックオフをキャッチすることもできずに攻め込まれてしまったのが惜しまれる。

 試合全体を通じては得意とする速い展開に持ち込めず、スコットランドにペースを握られた印象だ。相手ディフェンスはWTBが速く前に出てきており、ジャパンはボールを受けたバックスが内へ入らざるをえず、外で突破することができなかった。できればCTBのところで縦に切り込めればよかったのだが、そこまで攻撃の判断ができなかったのだろう。セットプレーも健闘はしたが攻撃の起点になるほど崩しきれず、相手の組織防御に上回られてしまった。

 ジャパンはモールやラックのディフェンスが非常に良かった。この日はお互いが相手の長所を消すような戦いをしただけに、2戦目へ向けてどう分析して長所を出していくか。チームの総合力が問われる1週間となる。

(元U―23日本代表監督)

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2016年6月19日のニュース