クリッパーズ、ポールが右手骨折 カリーに続き主力PG離脱へ

[ 2016年4月26日 15:54 ]

ヘンダーソン(右)をマークした際に右手を骨折したクリッパーズのポール(AP)

 NBAは25日にプレーオフ1回戦の3試合を各地で行い、リーグを代表するポイントガードの1人、クリッパーズのクリス・ポール(30)がトレイルブレイザーズとの第4戦で右手の第3中手骨を骨折するというアクシデントに見舞われた。この日16得点を稼いでいたポールはジェラルド・ヘンダーソン(28)のシュートを阻止しようとしたが、その際に右手を骨折。そのままロッカールームに下がった。

 すでにウォリアーズのステファン・カリー(28)が右膝のじん帯損傷で戦列を離れたが、ポールの場合、今季の出場はファイナルまで絶望的。クリッパーズは84―98(前半43―47)で敗れ、ホームで連勝したあとロードで連敗を喫した。

 2008年以降のプレーオフで連勝したチームがシリーズで敗退したのは55回のうち2回しかないが、米国代表としても活躍してきたポールの故障でクリッパーズは大ピンチ。チーム最多の17得点をマークしたフォワードのブレイク・グリフィン(27)も今季悩まされている左太腿を痛めて残り6分でプレーを断念しており、チームを支えてきた主力2人をシリーズ途中で失う公算が強くなった。

 トレイルブレイザーズは今季10・2得点だった先発フォワードのアルファルーク・アミーヌ(25)が6本の3点シュートなどで自己最多の30得点をマーク。10年のドラフトではクリッパーズが全体8番目に指名した選手だが“古巣”を相手に素晴らしい活躍を見せた。

 東地区6位のホーネッツも地元シャーロットで3位ヒートを89―85(前半48―39)で退けて連敗スタートから連勝を飾って2勝2敗。第3戦まで精彩を欠いていたケンバ・ウォーカー(25)がプレーオフ自己最多の34得点、ベンチから出場したジェレミー・リン(27)が21得点を稼いでチームを引っ張った。

 ヒートは頼みのドウェイン・ウェイド(34)がコートニー・リー(30)の密着マークにあって12得点どまり。ペイント内(制限区域)での得点で30―44と圧倒されるなど、ゴール下での攻防で後手に回った。

 西地区3位のサンダーは敵地ダラスで6位マーベリクスを118―104(前半68―61)で下して4勝1敗。ラッセル・ウエストブルック(27)が36得点12リバウンド9アシスト、ケビン・デュラント(27)は33得点をマークし、二枚看板の活躍で順当に地区準決勝に勝ち上がった。

 サンダーはグリズリーズを4戦全勝のスイープで下した西地区2位のスパーズと西地区準決勝で激突。スパーズは今季、ウォリアーズに次ぐリーグ2位の67勝15敗という好成績を残しているが、サンダー(55勝27敗)に対しては2勝2敗と苦戦を強いられている。2勝のうち4月12日に挙げた1勝は延長によるもの。今季73勝を挙げたウォリアーズのカリーが故障で離脱したこともあって、各メディアやブックメーカーによる“V候補”の照準はこのカードに移行する気配を見せており、事実上の「優勝決定戦」という見方も出てきた。

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