錦織 ナダル崩せずV3逃す、攻撃的プレー裏目 凡ミス34本

[ 2016年4月26日 05:30 ]

バルセロナ・オープン決勝のナダル戦で汗をぬぐう錦織(AP)

男子テニス バルセロナ・オープン最終日

(4月25日 スペイン・バルセロナ)
 シングルス決勝で世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は、同5位のラファエル・ナダル(29=スペイン)に4―6、5―7で敗れて3連覇を逃した。世界1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に敗れたマイアミ・オープンに続き、出場2大会連続の準優勝となった。ナダルは2連勝でツアー通算69勝目。クレーコートでは49勝目で、68年のオープン化以降の最多記録に並んだ。

 勝利に手が届きそうで届かなかった。序盤からラリーが繰り返され、打ち勝つ場面も多かった。「この負けは悔しさの方が大きい。この敗戦から学んで次はナダルに勝ちたい」と錦織はもどかしさを募らせた。

 前週も優勝して復調気配を見せるナダルの堅守と深いストロークに苦しめられた。「彼は常に重圧をかけてきた。焦ってしまった」。ナダルの守りを崩そうと「自分の(本来の)テニス以上に攻撃的にプレーして、その分ミスも出た」。凡ミスはナダルの18本の倍近い34本。第2セット第12ゲームではスマッシュに失敗し、珍しくラケットを投げるシーンもあった。第1セットを落とし、第2セットも1―4の劣勢。そこから一度は追いついたが、5―6で迎えたサービスゲームを再び破られた。ブレークポイントはナダルより1本多い13本。しかし生かせたのは3本だけで、要所でのプレーに差が出た。

 トップ5に対しては14年全米オープン以来、14連敗中。格上に勝たない限り4大大会制覇は見えてこない。「今日は負けたけど自信もたくさん得られた。トップ5と戦うときは全ての面でもう少し改善が必要」と現実を直視した。

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