白鵬のダメ押しに苦言 横審、稀勢の綱獲りは話題に上がらず

[ 2016年3月28日 19:43 ]

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は28日、東京・両国国技館で定例会合を開き、春場所で史上最多36度目の優勝を4場所ぶりに決めた白鵬を高く評価する一方、勝負が決した後のダメ押しについて各委員から苦言が出た。13勝を挙げた大関稀勢の里の夏場所での横綱挑戦は、話題に上がらなかった。

 白鵬は8日目に関脇嘉風を寄り切った後に土俵下へ投げ飛ばし、審判長の井筒親方(元関脇逆鉾)が左脚を骨折。横審の大島寅夫委員長代理(中日新聞社顧問)は「大横綱として見苦しい」と話した。千秋楽の日馬富士戦での立ち合いの変化には「技として故意にかわしたのとは違うと思う」との見解を示した。

 稀勢の里について、同委員長代理は「横綱を狙う大関の筆頭だが、優勝していないと難しい」と評した。

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