錦織 快勝発進!全米OP第4シード入りへ前進

[ 2015年8月14日 05:30 ]

パブロ・アンドゥハールを下し、3回戦に進出した錦織圭(AP=カナディアン・プレス提供)

ロジャーズ杯男子シングルス2回戦 錦織 6―36―3 アンドゥハール

(8月12日 カナダ・モントリオール)
 男子シングルス2回戦で世界ランキング4位の錦織圭(25=日清食品)が世界48位のパブロ・アンドゥハール(29=スペイン)に6―3、6―3で快勝した。4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会で節目の通算50勝に到達。13日(日本時間14日)の3回戦ではベスト8入りを懸けて、世界14位のダビド・ゴフィン(24=ベルギー)と対戦する。

 前週優勝の余勢を駆って、錦織が勢いよく初戦を突破した。ツアー通算10勝目を挙げた米ワシントンから舞台はカナダへ。「いい調子を維持できている。自分のプレーができた」と自信ありげに振り返った。

 雨で試合開始が1時間半ほど遅れた影響は全く感じさせなかった。切れのあるストロークは次々にベースライン付近に突き刺さり、相手のサービスゲームでも深く鋭いリターン一発で攻撃に転じた。第1セットの第1ゲームで早々とブレークに成功。一度は追いつかれたが、第7ゲームで再びブレークして第1セットを先取した。

 「序盤は風が強くて苦しんだけど、徐々に良くなって集中力も増してきた」と第2セットも相手の最初のサービスゲームをブレークした。回り込んでのフォアハンド、積極的にネットにも出て格下を圧倒。息もつかせぬ攻勢でわずか71分でストレート勝ちを収めた。

 この勝利でマスターズの通算勝利数は50に到達。一方で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は11日に250勝目をマークしている。錦織は数字同様に「まだ遠さを感じる」と差を自覚しつつも「(マスターズは)3セットなのでチャンスはある」と5セットマッチの4大大会以上に勝機があると見ている。

 31日開幕の4大大会、全米オープンに向けても重要な前哨戦となる。同大会のシード順は、今大会と次週のマスターズ2大会後の世界ランキングで決まる。現在4位の錦織は同5位のスタン・バブリンカ(スイス)と280ポイント差。バブリンカが2回戦で敗退したため、錦織は勝てば勝つほど差を広げられる。4大大会自己最高の第4シード獲得に向けても、幸先のいいスタートを切った。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月14日のニュース