松山2アンダー発進 終盤スコア落とすもメジャー初日自己タイ

[ 2015年8月14日 05:30 ]

11番、バーディーパットを決めた松山

USPGAツアー全米プロ選手権第1日

(8月13日 米ウィスコンシン州コーラー・ウィスリングストレーツ・コース=7501ヤード、パー72)
 今季のメジャー最終戦が開幕した。松山英樹(23=LEXUS)はインから出ると、5バーディー、3ボギーの70でホールアウト。不調だったショットを開幕までにしっかり修正し、後半にスコアを落としたもののメジャー大会の初日としては自己最高に並ぶ2アンダーを記録した。日本勢は小田孔明(37=プレナス)、岩田寛(34=フリー)も出場した。

 メジャー初制覇を目指す松山の航海は順調だった。インから出て、11番パー5は花道からピンまで32ヤードの第3打を奥1メートルにつけてバーディーが先行。14番で2・5メートルを沈めてスコアを伸ばすと、16番パー5は残り30ヤードの第3打がピンに当たり左奥50センチにピタリ。小技がさえ、楽々バーディーを奪った。難所の一つの18番パー4は1Wでフェアウエーをキープ。5Wでの第2打を手前9メートルに乗せ、これをねじ込んだ。

 後半は5番でバーディーを奪った直後の6番で初のボギーを叩き、8、9番でもスコアを落とした。それでも、メジャーの第1ラウンドは2アンダーが2度(14年全英、15年全米)あったが、それに並ぶ自身最高のスタートとなった。

 前週のブリヂストン招待はショットの不調に陥り、37位にとどまった。11日の練習ラウンド後には「良くない」とショットへの不安を吐露した。それでも、アウト9ホールを回った開幕前日の12日の練習ラウンドでは明らかにミスが減るなど、高い修正力でメジャー開幕に間に合わせた。

 練習の締めくくりには定期的にスイングを見てもらっている英国人コーチのピート・コーウェン氏の指導を仰いだ。安定してきれいなドローボールが打てずに苦しんでいることを相談すると、コーウェン氏が撮影した動画を見せられ、クラブが寝てインサイドから入っていることを指摘された。クラブを立てて振り下ろし体の左サイドで受け止めるようなイメージで振り抜くようアドバイスを受けた。

 助言通りに打つと力強いドローボールが飛び出した。コーウェン氏が「今のは良い感じだ」とうなずくと、松山の顔にも笑みが広がった。約20分間の個人授業で得た手応えが早速、初日のプレーにも反映された。

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2015年8月14日のニュース