600ドル貸し借りで…ジェッツQBスミス、同僚に殴られあご骨折

[ 2015年8月12日 15:11 ]

殴られてあごを骨折したジェッツのG・スミス

 NFLジェッツのエースQBジーノ・スミス(24)がロッカールームでチームメートに殴られてあごを骨折。全治6週間から10週間と診断され、9月13日の開幕戦(対ブラウンズ)での出場は絶望となった。

 殴ったのはLBのアイケー・エネンパーリ(24)で、原因は600ドル分の貸し借り。エネンパーリは7月11日のキャンプインの際にスミスの航空券を自腹で調達したが、スミスは知人が交通事故で死亡したためにキャンプ初日には姿を見せなかった。この時にエネンパーリが支払った600ドルをスミスが返さなかったというのが口論の原因で、それが暴力行為につながったものと見られている。

 エネンパーリは「後悔している。傷つけるつもりはなかった」と謝罪したがジェッツは即刻解雇。同選手は19歳の時にバーで暴れて警官を殴って逮捕されているが、再び“暴走”してチームに迷惑をかける結果となった。新任のトッド・ボウルズ監督(51)は「まるで子どもだ。弁解の余地はない」と激怒。OL(ガード)のウィリー・コロン(32)も「我々はフットボールの選手だ。格闘技をやっているわけじゃない」とエネンパーリの軽率な行為を批判した。

 ジェッツは主力DLのシェルドン・リチャードソン(24)が薬物規定違反で開幕から4試合の出場停止処分を科せられただけでなく、その直後に車での暴走行為で逮捕されたためにさらなる処分が加わるのは必至。昨季までインターセプトを含むミスが多かったスミスは今夏のキャンプでは成長の跡を見せていただけに、チームは招からざる“ダブルパンチ”をくらった形となった。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月12日のニュース