28選手に違反、暫定処分 05、07年世界陸上の再検査

[ 2015年8月12日 08:13 ]

 国際陸連は11日、2005年世界選手権(ヘルシンキ)、07年世界選手権(大阪)で採取した検体を最新の技術で再検査した結果、28選手、32件でドーピング違反があったと発表した。法的手続き中として選手名は現時点で公表せず、暫定的な資格停止処分を科した。違反が確定すれば必要に応じてメダルを再配分する。

 国際陸連によると、28選手のうち大半は現役を引退しており、数選手は既に違反で処分を受けている。22日に北京で開幕する世界選手権に出場する選手はいないという。世界反ドーピング機関(WADA)の新たな統一コード(規定)では検体の保存期間が従来の8年から10年に延び、4月から最新の技術を用いて再検査していた。

 陸上界では01年から12年に開催された五輪、世界選手権で146個のメダルにドーピング疑惑があると報じられ、WADAの第三者委員会が緊急調査に乗り出すなど波紋が広がっている。国際陸連は今回の発表との関連性を否定し「再検査でどんなに時間がかかっても標的を探し出す。違反から目を背けることはない」との声明を発表した。

 13年に発表した最初の再検査結果では05年大会で男子ハンマー投げ優勝のイワン・チホン(ベラルーシ)ら6選手の違反が発覚した。(共同)

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2015年8月12日のニュース