05、07世界陸上でドーピング違反32件 日本勢含むかは「不明」

[ 2015年8月12日 18:23 ]

 国際陸連は11日、世界選手権の2005年ヘルシンキ、07年大阪両大会で採取した検体を4月から最先端技術で再検査し、28選手、32件のドーピング違反が判明したと発表した。日本選手が含まれるかについては「現段階では不明」としている。

 選手名は法的手続き後に公表される見通しだが、大半が引退しており、22日に開幕する世界選手権(北京)代表は含まれていないという。違反が確定すれば必要に応じてメダルを再配分する。

 世界反ドーピング機関(WADA)の新たな統一コード(規定)で検体の保存期間が従来の8年から10年に延び、過去に検出できなかった薬物の摘発につながった。陸上界は01年から12年に開催された五輪、世界選手権で146個のメダルにドーピング疑惑があると報じられ、波紋が広がっている。国際陸連は今回の発表と報道の関連性を否定している。

 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の高橋建志事務局次長は12日、「日本選手がいなければいいし、通知もないので静観するしかない」と推移を見守る姿勢を示した。日本陸連の山沢文裕医事委員長は「(検査の)感度が高くなってきたのは良いこと。国際陸連が検査を徹底してきた成果」と歓迎した。(共同)

続きを表示

2015年8月12日のニュース