瀬戸 連覇で報奨金500万円ゲット!東京五輪金獲りへ自己投資

[ 2015年8月12日 05:30 ]

フォトセッションでポーズをとる(左から)星、渡部、瀬戸

 水泳世界選手権(ロシア・カザニ)を終えた競泳の日本選手団が11日、成田空港着の航空機で帰国した。男子400メートル個人メドレーで日本勢初の連覇を果たし、来年のリオデジャネイロ五輪出場権を獲得した瀬戸大也(21=JSS毛呂山)は、日本水泳連盟の公式パートナーであるGMOクリック証券から報奨金500万円をゲット。海外留学費用などの自己投資に充て、20年東京五輪での金メダル獲得につなげる考えを明かした。

 初五輪切符をつかんだ瀬戸に、さらなるご褒美が待っていた。朝、成田空港に到着すると、地元の埼玉県毛呂山町の応援団の出迎えを受け、思わず相好を崩した。そして午後には都内でメダリスト限定の会見に出席。報奨金のボードを受け取り、この日一番のビッグスマイルが広がった。

 使い道を尋ねられると「今後の人生にうまく使えるように貯金したい。最終的には東京五輪が回ってくるので、リオが終わってからの自分の行動、海外に行くとかの費用に考えたい」と話した。まずは来年のリオデジャネイロ五輪での金獲得が当面の目標だが、26歳で迎える20年東京五輪こそが競泳人生の集大成。そのためにも「1年くらい水泳留学をしたい」と考えており、リオ後に実現するための軍資金を得たことになる。

 梅原孝之コーチによれば、海外留学は瀬戸が以前から持っていた夢。今大会でも「海外の選手はスピードが速い」と自身のスピード不足を痛感しただけに、海外武者修行で弱点を克服できれば、5年後の母国五輪は怖いものなしだ。「英語をしゃべれるようになりたい」とも話しており、米国かオーストラリアが留学先の候補だという。

 会見では6、7月に米アリゾナ州フラッグスタッフで行っていた高地合宿で左足首を痛めていたことも明かした。「(大会中に)痛みはなかったが、キックはあまり良くなかった」と影響があったことを認めたが、その中での金メダルだからこそ価値がある。会見後に精密検査へ直行したが、いずれにしても予定通り9月の日本学生選手権(浜松)には200メートルと400メートル個人メドレーにエントリー。「全部の競技が終わってからLINEが来ていた」という萩野公介(東洋大)の目の前で、一皮むけた泳ぎを見せつける。

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