松山 またパットの壁…「残念がいっぱい」全米OPと同18位

[ 2015年7月22日 05:30 ]

12番、1・5メートルのパットを外し悔しさをあらわにする松山

USPGAツアー 第144回全英オープン最終日

(7月20日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 5打差を追って18位から出た松山英樹(23=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で通算8アンダー、280で順位は変わらず18位に終わった。通算15アンダーで並んだ3人による1、2、17、18番の4ホールを使ったプレーオフが行われ、1アンダーとしたザック・ジョンソン(39=米国)が優勝を飾った。メジャー3連勝を狙ったジョーダン・スピース(21=米国)は1打及ばず4位に終わった。

 ゴルフの聖地の女神は松山にほほ笑まなかった。「パターが入らなかったことが一番だが、ショットも途中から振れていなかった。残念がいっぱいある」と最終ラウンドを振り返り、そう絞り出した。

 5打差から出て10番までに4バーディー。この時点で通算11アンダーで首位に1打差と迫った。しかし、突如として歯車が狂いだした。12番パー4は第2打をピン手前8メートルに乗せたが、1・5メートルのパーパットを逃す3パットのボギーで「流れを手放した」。15、16番では連続ボギーとして脱落、悲願の優勝はまたもお預けとなった。

 メジャー初制覇へ足りないピースは何か。リンクス特有のバンカーを避けながら攻めるショットの切れ味は上位と遜色なかった。それだけに松山は「何かが足りない。それはパットが凄く大きい部分を占めている」と分析したように、パッティングの出来がスコアを左右したのは明白だ。

 第2ラウンドは全体1位の計24パットとグリーン上で輝いたが、第2ラウンド以外は全てのラウンドで30パットを超えた。4ラウンドの平均パット数こそ1・67で全体16位だったものの、2・5メートル以下の短いパットを外す場面は大会中に5度ほど。それが入っていれば優勝争いに加わっていた。アウトとインのスコアは第1ラウンドが33、39、第2Rが30、36、第3Rが34、37、最終Rは33、38。「まだこのインコースを攻略できるだけの力がない」。勝負どころでのパットの精度に課題を残した。

 6月の全米オープンもグリーン上で苦戦し18位。メジャーで2大会続けて同じ展開で同じ順位に終わった。今季、メジャーは全米プロ選手権(8月13日開幕)を残すのみとなった。「嫌なところでしっかりと打ち抜く心の強さも必要で、それは試合の中でないと磨けない。特に優勝争いをしながらでないと難しい。もっと優勝争いをしたい」。メジャーで味わった悔しさは同じメジャーの舞台で晴らす。

続きを表示

2015年7月22日のニュース