さくらメジャー切符!初V逃し8位も賞金ランク73位「価値がある」

[ 2015年3月31日 05:30 ]

8位でホールアウトしギャラリーの声援に応える横峯

USLPGAツアー 起亜クラシック最終日

(3月29日 米カリフォルニア州カールズバッド アビアラGC=6593ヤード、パー72)
 首位と3打差の3位から出た横峯さくら(29=エプソン)は4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず通算13アンダーの275で8位に終わり、米ツアー初優勝はならなかった。70の宮里藍(29=サントリー)は通算5アンダーで41位、75の宮里美香(25=NTTぷらら)は通算イーブンパーで63位だった。65をマークしたクリスティ・カー(37=米国)が通算20アンダーで通算17勝目を挙げた。

 日本ツアーでは優勝23回と百戦錬磨の横峯にとっても米ツアーでの最終日最終組は未知の経験。「どれくらい緊張するんだろう」と手探りの状態で臨んだが、スコアを伸ばせずに8位。「日本では守って、時々バーディーで優勝が見えてくるが、こっちだとバーディー合戦になるとつくづく感じた」と米国での優勝争いの難しさを痛感した。

 出だしの1、2番でいきなり連続ボギー。「前半でイーブンパーに戻せれば」と気持ちを切り替え、4番で4メートル、5番で6メートルのバーディーパットをねじ込むと、7番では第2打をピン左1・5メートルにつけるなど盛り返して後半に突入した。だが、10番で10メートルに3パットを要したボギーで優勝争いから陥落。「10番のボギーは痛かった。まだグリーンに慣れていないし、状況判断もできていない」と課題を口にした。

 米ツアーに本格参戦した今季は出場3戦連続で予選落ち。しかし、今週は大躍進のトップ10入りで29歳の米ツアールーキーに注目が集まりつつある。ツアーを中継する米テレビ番組では「ショットはバックスイングが大きく、パットはバックスイングが小さい特徴的なスイングの選手」と紹介された。宮里藍は「さくらならいつ優勝してもおかしくない。お互いに1試合でも多くリーダーボードに名前を載せられたらいいなと思う」とあらためてジュニア時代からのライバルを称賛した。

 初優勝こそ逃したものの、賞金4万205ドル(約480万円)を獲得。賞金ランクを73位として80位以内が出場できる次週のメジャー初戦、ANAインスピレーション(4月2日開幕)の出場権を手にした。「(自力で)出場権を獲得した価値のあるもの。苦手意識の強いコースだけど頑張る」。横峯にようやく笑顔と自信が戻ってきた。

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