V32狙う白鵬、出稽古に来た琴奨菊に“後の先”試し圧倒

[ 2014年11月4日 15:49 ]

ぶつかり稽古で琴奨菊に胸を出す白鵬(左)

 大相撲の九州場所(9日初日、福岡国際センター)で大鵬と並ぶ史上最多の32度目の優勝を狙う横綱・白鵬(29=宮城野部屋)が4日、福岡県糟屋郡の宮城野部屋で、出稽古に来た大関・琴奨菊(30=佐渡ケ嶽部屋)と手合わせし、15番取って14勝1敗だった。

 上手投げ、突き落とし、寄り切りなどで、きっちりと大関を仕留める相撲を取り続けた後、稽古終盤には双葉山が極めたとされる“後の先”を試した。“後の先”とは一瞬遅れて立つように見えながら、よく見て自分の体勢に持ち込む技術のこと。まんまと横綱の体勢に持ち込まれ、負けてしまう場面があった琴奨菊は、稽古後に「やりづらい。吸い込まれる」と驚きの表情を浮かべた。

 “後の先”について報道陣に尋ねられた白鵬は左目をウインクして手応えを示し、5日後に迫った初日に向けて「いよいよという感じがします」と気合十分だった。

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2014年11月4日のニュース