川内「恥ずかしい」今季最低タイム、トップ10にも入れず

[ 2014年11月4日 05:30 ]

11位でゴールする川内優輝

 公務員ランナーが失速した。男子では川内優輝(27=埼玉県庁)が、今年ワーストタイムの2時間16分41秒で11位に終わった。今井正人(30=トヨタ自動車九州)が2時間14分36秒で7位。前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(32=ケニア)が2時間10分59秒で優勝した。女子はメアリー・ケイタニー(32=ケニア)が2時間25分7秒で制した。

 通算40回目のフルマラソンは、あまりにも屈辱的だった。公務員ランナーの川内が、トップから5分42秒遅れの11位でゴール。目標のトップ10に届かず、タイムも14年の10レースでワーストだ。「今年最も悪いタイムなので、恥ずかしい」。今回は招待選手のため航空機は往復ビジネスクラス。長距離フライトも快適に過ごして現地に乗り込んだが、現実は厳しかった。

 前世界記録保持者のキプサング、12年ロンドン五輪金メダリストのキプロティチら強豪が集ったレース。16人の先頭集団だった18キロ付近でペースを上げたものの、周囲は川内を無視した。「力のない選手が(前に)行っても反応しない。レースを動かす能力がない。根本的に弱い」。22キロ付近で集団から脱落。1度は先頭集団に近づいたが、26キロ付近で再び後退し、ゴール後は医務室に直行した。

 9月のアジア大会で金メダルを逃し、来夏の世界選手権(中国・北京)の代表争いから撤退。16年リオデジャネイロ五輪を見据え「地力を上げていかないとダメ」と険しい表情を浮かべていた。

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