ルイス3冠逃さん!主要3部門トップ、思い出舞台で足固めを

[ 2014年11月4日 05:30 ]

<女子ゴルフ ミズノクラシック来日>ステーシー・ルイスは来日し輝く龍の前で優勝を誓う

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねる「2014ミズノクラシック~伊勢志摩~」は7日から3日間、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで開催される。米ツアー勢は3日、中部国際空港着の航空機で来日。今季の米ツアー主要3部門(プレーヤー・オブ・ザ・イヤー=年間最優秀選手、平均ストローク、賞金ランク)で1位のステーシー・ルイス(29=米国)は、12年優勝の得意コースで“3冠”への足固めをする。

 ルイスにすれば、例年になくこの試合が持つ意味は大きい。ここまで、米ツアーの年間最優秀選手ポイント、平均ストローク、賞金ランクで1位。その3部門でいずれも2位につける朴仁妃(パクインビ)が今週は出場しないとあらば、少しでもリードを広げたいところだ。

 「最後までどうなるか分からない展開。今週はインビが出ていないので、凄く大事な1週間になると思っています」

 前日2日は台湾選手権で朴仁妃と激しいバトルを繰り広げた。結果、追い上げ届かず2打差の2位。前週、21週守った世界ランキング1位を朴仁妃に明け渡した直後だっただけに疲労も倍増した。だが、いつまでもショックを引きずるわけにはいかない。

 現在、主要3部門のレースでトップに立つ。この試合を含めた残り3試合で逃げ切りを果たし“3冠”となれば、08年のロレーナ・オチョア以来の名選手誕生となる。「以前にもタイトルを獲っているので(12年年間最優秀選手、13年平均ストローク1位)、プレッシャーは経験済み。リードしている立場はやりやすいと思っています」と自信ものぞかせた。

 今季も3勝を挙げ、09年のプロデビューから積み上げた勝利は11になった。右肩上がりの成長を続ける秘訣(ひけつ)は、「ゴルフをシンプルに考えること。今回のようなプレッシャーがあっても、それを感じないようにね」と語る。自然体は、2年前に7打差から逆転優勝をしたこの大会においても変わらない。「思い出のある大好きなコース」。契約を結ぶミズノの大会でもあり、自然と気持ちも高ぶる。タイトルに向かうルイスに死角はない。

 ▽プレーヤー・オブ・ザ・イヤー 各大会の1位から10位までに与えられるポイントの合計で争うタイトル。1位が30点、2位が12点、3位が9点、4位が7点、以下は1点ずつ減り10位が1点。メジャー4大会はそれぞれのポイントが2倍になる。米国以外の選手で初めてこのタイトルを獲得したのは87年の岡本綾子。

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