中大、逆転Vへ望みつないだ!得意モールで無敗大東大止める

[ 2014年11月4日 05:30 ]

これまで4戦全勝だった大東大を33-24で破り、スタンドの部員に向かってガッツポーズを繰り出す中大フィフティーン。左端はプロップ桧山主将(4年)

関東大学ラグビー

(11月3日 上柚木)
 リーグ戦1部の3試合が行われ、昨季2位でここまで2勝2敗だった中大が、ここまで4戦全勝だった大東大に33―24の逆転勝ちを収めた。中大は5トライ中3つを得意とするモールから奪い、留学生3人を擁する大東大を組織力で圧倒。3勝2敗の勝ち点14として、逆転優勝に望みをつないだ。19年ぶりのリーグ制覇を目指す大東大は今季初黒星。リーグ戦1部はこれで全勝チームがなくなり、大東大、流通経大、東海大の3校が勝ち点17で並んだ。

 ノーサイドの瞬間、まるで優勝したかのように中大フィフティーンは雄叫びを上げた。今季勢いに乗る大東大に、80分間ファイトし続けて逆転勝利。松田雄監督は「何が何でも勝たなければいけないという気持ちが出た」と勝因を指摘した。

 前半は取られて取っての展開。その中で中大は、モールから2トライを奪った。後半はターンオーバーから2トライを連取し、同29分には再びモールからダメ押しトライ。FW練習の大部分を費やしたモールにこだわった。プロップの桧山主将は「少しでも押せれば取り切れる自信があった」と笑みを浮かべた。

 昨季こそ2位に躍進した中大だが、部員61人の小所帯で留学生は0人。その分、自らを「中大一族」と称し、部員の一体感を高めている。留学生の個人技にはダブルタックルで対処し、ラグビーがチームスポーツであることを体現した1勝。SO浜岸(2年)も「留学生は意識した。負けたくなかった」と胸を張った。 

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