笹田“母娘V”決め代表入り!エースの自覚「チーム引っ張る」

[ 2014年6月8日 05:30 ]

<NHK杯体操>床演技で魅せる笹田夏実

体操NHK杯第1日

(6月7日 東京・国立代々木競技場)
 女子の個人総合が行われ、全日本選手権を連覇した笹田夏実(18=日体大)が大会初優勝を飾った。全日本の得点の半分を持ち点として争い、2位の寺本明日香(18=中京大)に合計で1・100点差。元体操選手の母・弥生さん(旧姓加納)が4連覇した大会で“母娘優勝”を達成した。3位には井上和佳奈(18=筑波大)が入り、同じ95年生まれの上位3人が世界選手権(10月、中国・南寧)の代表入りを決めた。代表残り3人は全日本種目別選手権(7月5~6日、千葉ポートアリーナ)で決まる。

 本番前の戸惑いすら軽々と飛び越えた。「練習の時は調子が良くなくて焦った」という笹田だが、それを引きずらなかった。「練習は60%、本番は90%の状態だった」との言葉通りにミスなく演技を重ね、3種目目の得意の平均台で14・600点の高得点。寺本を突き放した。

 今春から日体大に進学し、競技環境の変化もプラスになっている。「練習場に先輩や同期がたくさんいて声を掛けてくれる。毎日楽しい」。本番前の不調から気持ちを切り替える時も仲間たちの応援が助けになった。

 指導者として娘を大学に送り出した母・弥生さんは「生き生きと生活しているのが演技全体に出ている。風格もある」と成長を認めた。全日本、NHK杯を制して堂々の代表入り。「チームで自分が一番いい練習、試合をできるように引っ張っていきたい」と日本のエースとしての自覚も備わってきた。

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