桐生 雨でも10秒15!準決&決勝で出るか9秒台

[ 2014年6月8日 06:33 ]

男子100メートル予選 10秒15で準決勝進出を決めた桐生祥秀

陸上日本選手権第2日

(6月7日 福島・とうほう・みんなのスタジアム)
 日本初の9秒台がいよいよ近づいてきた。桐生が追い風1.4メートルの予選4組で、中盤から抜け出して自己4番目の10秒15をマーク。雨が降りしきる中、ラストを流す余裕のフィニッシュに「後半はリラックスして走れた。雨は嫌いじゃない。スタートも練習通り遅れずに出られた」と納得の表情を浮かべた。

 2位だった昨年は予選と決勝の2レースだったが、今年はエントリー選手が増えたため準決勝を加えた3レース。桐生は5月の関東学生対校選手権で予選、準決勝、決勝とタイムを上げて10秒05で圧勝した。土江コーチは「高校の時からラウンドを重ねていく試合が得意」と説明する。レースごとに修正できるのが、桐生の強みだ。

 関東学生では予選から決勝で0秒31もタイムを短縮。今大会に当てはめれば、決勝は9秒84になる。土江コーチは「今回、そんなに縮めたら大変なことになる」と話しながら、9秒台については「そういうタイムもあるんじゃないか」と自信を見せる。「準決勝、決勝と上がっていければいい。優勝を狙っていきたい」と桐生。18歳のワンダーボーイが、歴史的激走を披露する。

続きを表示

2014年6月8日のニュース