隔年の谷口 首位発進 好調すぎてパット“盗撮”された

[ 2014年6月6日 05:30 ]

最終9番、長いパーパットを沈めキャディー(左)とともにガッツポーズする谷口

男子ゴルフツアー 日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯第1日

(6月5日 兵庫県西脇市 ゴールデンバレーゴルフ倶楽部=7233ヤード、パー72)
 2度の優勝を含むトップ10入り7回の“日本プロ男”谷口徹(46=フリー)が4アンダーの68で回り、2位に1打差の首位と好スタートを切った。10、12年と隔年Vを飾っており、今年は節目のツアー通算20勝目を狙う。1打差の2位に金亨泰(キム・ヒョンテ)(36=韓国)が続いている。

 パットの名手の腕がさえた。最終9番で4メートルのパーパットを沈めた谷口は「なんとなくラインが見えていたんで、きれいに入ってくれましたね」とドヤ顔を見せた。

 前半の15番で10メートルのバーディーパットを沈め「あれでいい感じになった」と勢いに乗ると、16番でも2メートルを沈め連続バーディー。さらに折り返しの1番では最初に右、最後に左に曲がるラインを読み切ってイーグルを決めた。「シンプルに、入れることに集中している」。5月26日の全米オープン予選会では上がり4ホール連続でバーディーを奪い出場権をつかんだ。その手応えから「パットの天才かもしれない」と自画自賛したのが先週のミズノ・オープンの初日だった。あまりの好調さに、ツアー2勝のI・J・ジャンがヒントを得ようと、前週の練習中に携帯電話の動画で“盗撮”したほどだった。

 10、12年の優勝を含め、トップ10入りが7回と、今大会に無類の強さを誇る。毎年、コースが変わる上に難しいセッティングとなるが、そこでの安定感は、パットはもちろんのこと、ショット、アプローチも高次元の技術を備えていることの証明にほかならない。

 「ティーショット、セカンド、パット、全部そろっていないとスコアにつながらない。やりがいがあるし、そこがいい」。大会3度目Vとなれば、青木功、中嶋常幸と歴代6位で並ぶ。「まだ初日。そういうデータは早いですよ」と言いながらもまんざらでもない表情を見せた。

 「年間に試合に出るのは、日本プロと(3勝の)ブリヂストンオープンの2つでいいかな。他の試合も勝ちたいけど、勝てないから」と“日本プロ男”は冗談めかしながら、歴代10人目のツアー通算20勝目を見据えた。

続きを表示

2014年6月6日のニュース