錦織 苦手クレーでV王手!赤土王者の教えでストレート勝ち

[ 2014年4月27日 05:30 ]

男子シングルスで決勝進出を決め、観客の声援に応える錦織

 男子テニスのバルセロナ・オープンは26日、バルセロナで行われ、シングルス準決勝で世界ランキング17位の第4シード、錦織圭(日清食品)が世界23位のエルネスツ・ガルビス(ラトビア)を下し、初の決勝進出を果たした。クレーコートのツアー大会では11年に準優勝した全米クレーコート選手権以来で2度目。25日の準々決勝では世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が第6シードのニコラス・アルマグロ(スペイン)に逆転負けした。

 苦手意識があったクレーコートで快進撃。錦織は第1セットの第5ゲームで初めてブレークに成功すると勢いに乗った。「タフな試合になる。守りに入ったら勝てない」と難敵ガルビスを警戒した通り立ち上がりから隙を見せなかった。観客をうならせるバックハンドの返球や攻めに転じてコースを突く巧打を見せ、相手のミスを誘った。1メートル90の長身を生かした高速サーブと力強いフォアで押される場面もあったが、安定感と切れのあるショットで対抗し、好機を待つ冷静さがあった。球足が遅いクレーではラリーが長くなるためパワーと体力が求められる。赤土の89年全仏オープン王者チャン氏(米国)をコーチに迎え「最近は対策が分かってきた」とスピンを利かせた重い打球を織り交ぜてプレーの幅が広がり、ストローク戦で上回った。ツアー5勝目に挑む決勝はクレー初タイトルを懸けた戦いになる。

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2014年4月27日のニュース