園田 “女王効果”だ!マンデー初Vへ絶好1差4位

[ 2014年4月27日 05:30 ]

4アンダーでホールアウトし笑顔で藤本(左)と握手する園田

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース・クラシック第2日

(4月26日 静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72)
 6位で出た園田絵里子(25=フリー)が71の通算4アンダーで回り、1打差の4位と逆転Vに向け絶好の位置に付けた。88年のツアー制度施行後では、マンデートーナメント出場者による初の優勝を目指す。新婚の横峯さくら(28=エプソン)は、73と伸び悩み通算3オーバーの60位で予選落ち。72で回った大山志保(36=大和ハウス工業)ら3人が通算5アンダーで首位に並んでいる。
【第2R成績】

 “マンデーの星”が輝きを放った。21日の月曜日に行われた主催者推薦選考会(通称マンデー)を首位で通過した園田が、優勝を射程に捉えた。「自分なりに良い位置で回れた。良かったと思う」と笑顔がキュートな癒やし系は控えめに話した。

 4番でボギーが先行したものの、5番パー5で1メートルのバーディーチャンスを決めスコアを戻す。13、15番でショットを曲げてボギーを叩き、再びこの日イーブンとなったが、17番で10メートルの長いバーディーパットを沈め「入るとは思わなかった」と観客の拍手に帽子に手を添え静かに喜んだ。さらに、18番パー4の2打目ではバンカー越えとなるピンを狙わず、安全にグリーンの広いサイドにボールを落としてパーセーブ。「当たり前のことだけど、今までできなかった」という手堅いコースマネジメントができたのも好調の要因だった。

 ツアーでは前々週のスタジオアリスの25位が最高。「年下の選手もいっぱい出てくるので」と、今オフは京都学園高時代の1学年下の賞金女王・森田に合同トレーニングを申し入れ、約1カ月間、300メートルダッシュなどの体力強化に努めた。さらに前週のKTT杯バンテリンでは、コースマネジメントを学ぶため森田に頭を下げ、ツアー初のキャディーも務めた。「マネジメントが一番学べた」と18番のパーはその成果が出たものだ。

 昨年までは疲労がたまりやすく、腰などに痛みを感じることがあったという。そのため今年からプレー後は整体師のマッサージを受け、バランス重視のトレーニングも導入。「トレーニングのおかげでショットも以前より安定した」。アップダウンのきつい川奈でのプレー後も「疲れが違う」とまだまだ元気な25歳は「あと1日あるので、下がらないように上を目指したい」と“女王効果”でツアー初の快挙を見据えた。

 ◆園田 絵里子(そのだ・えりこ)1988年(昭63)6月3日、京都市生まれの25歳。京都学園高から立命大を経て10年プロ転向。得意クラブはショートアイアン。1Wの平均飛距離は240ヤード。家族は両親と姉2人。1メートル64、57キロ。

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