サントリー ヒヤリ1点差逃げ切り、指揮官「胃が痛い」

[ 2014年1月6日 05:30 ]

<東芝・サントリー>後半4分、トライを決めるサントリー・佐々木(中央)

ラグビートップリーグ第2ステージ第5節最終日 サントリー30―29東芝

(1月5日 瑞穂ほか)
 3連覇を狙うサントリーが東芝との府中ダービーを1点差で制し、2位をキープした。30―29で迎えた後半ロスタイム、東芝の新人SH小川高広(22)の51メートルPGが外れて辛くも逃げ切った。試合のなかった首位パナソニックが上位4チームによる準決勝(2月1、2日)進出一番乗りを決めた。

 最後は逆転を狙った東芝のPGがバーの下50センチを通過して逃げ切り。2年続けて府中ダービーに1点差勝ちしたサントリーの大久保監督は「まだ胃が痛い。入ったと思った」と苦笑し、ロック真壁主将は「負けた東芝の選手の顔が怖かった」と再戦実現へ意気込むライバルを早くも警戒した。

 前半はオーバーザトップの反則が目立ったが、我慢強く攻め続ける中で徐々に修正。後半4分、相手守備網の隙を突いたフランカー佐々木のトライとゴールで逆転した。この日はメンバー外の選手が、試合を終えたメンバーのためクラブハウスの風呂を自主的に掃除。大久保監督は激しい優勝争いを「15人対15人じゃなくクラブの総合力の戦い」と評し、「周りのディフェンスレベルは上がっているが、リスクを恐れてアタックをやめたら自己否定につながる」と持ち味に磨きをかけることをあらためて誓った。

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2014年1月6日のニュース