高梨沙羅「準備不足」と反省 5連勝逃したW杯から帰国

[ 2014年1月6日 16:14 ]

ジャンプ女子のW杯から帰国し、記者の質問に答える高梨沙羅

 ソチ冬季五輪で金メダルの期待がかかるノルディックスキー・ジャンプ女子のエース、17歳の高梨沙羅(クラレ)が6日、ワールドカップ(W杯)個人第4、5戦が行われたロシアから帰国した。第5戦で今季初めて優勝を逃すなど、台に対応しきれなかった面もあり「短い期間で助走路の感覚がつかめなかった。準備不足」と反省した。

 気温が氷点下20度前後まで冷え込み、顔には「乾燥もしていて笑ったら切れた」という傷ができるほど過酷な戦い。通常なら助走路はスキーの摩擦熱で氷が溶けて滑りが良くなるが、寒さでほとんど溶けず、体重が軽い高梨にはスピードが得にくい不利な条件だった。

 第5戦の助走速度は優勝したイリーナ・アバクモワ(ロシア)、2位のカリーナ・フォクト(ドイツ)の大柄な選手と比較して時速約0・5~1・4キロ遅く「厳しかった」と漏らした。

 開幕からの連勝が4で止まったことに関心を示さなかった。「いい経験になった」と前向きに捉えて気持ちを切り替えたようだ。11、12日には個人総合優勝した昨季、表彰台を逃した札幌でのW杯2連戦が控える。「札幌では同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と集中して調整する。

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2014年1月6日のニュース