東海大仰星も山田だ!次々と好機演出、頂点へあと1

[ 2014年1月6日 05:30 ]

<東福岡・東海大仰星>前半6分、キックパスを拾って先制トライを決める東海大仰星・小原

第93回全国高校ラグビー準決勝 東海大仰星27―12東福岡

(1月5日 花園)
 東海大仰星の「ヤマダ」も負けていない。前半6分、SO山田一平はディフェンス裏にゴロパント。だ円は見事、大外を走ったWTB小原の両手に収まり先制トライとなった。見事な演出に「東福岡のディフェンスは甘くない。ミスしたらターンオーバーもあると思って裏に蹴りました」と会心の笑みを見せた。

 右手親指付け根の捻挫で前日練習を休んだ影響を見せず、その後も多彩なキックでリズムを生み出した。チームは前半13分、後半9分のトライで勝負にけりをつけた。湯浅監督も「身体能力なら他に選手はいますが、マネジメント力が抜けている」。中学卒業前の3カ月間、時に学校を休んでトレーニングに励み、1年からレギュラーをつかんだ練習の虫を称賛した。

 後半はロスタイムの2分を過ぎてもボールを蹴り出さず、5分以上もプレーを続けた。その理由についてフランカーの野中主将は「東福岡は特別な相手。最後まで自分たちのラグビーを表現したかった」と明かした。2大会前、決勝で敗れたライバルを倒し、7大会ぶり3度目の頂点にあと一歩。「先輩との約束はチャンピオン」と優勝を誓った。

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2014年1月6日のニュース