前田 左太腿裏「ブチッ」…アクシデントで棄権

[ 2013年9月18日 06:00 ]

ブルガリア選手(上)に敗れた前田

レスリング世界選手権第2日

(9月17日 ブダペスト・スポーツアリーナ)
 男子フリー60キロ級でメダルの期待がかかった前田翔吾(26=クリナップ)は、ウラジミール・デュボフ(ブルガリア)との3回戦で左太腿裏を痛め、負傷棄権。敗者復活戦も棄権した。同84キロ級の松本真也(29=警視庁)は初戦でトルコ選手に完敗。同120キロ級の荒木田進謙(のぶよし、25=警視庁)はテクニカルフォールで1回戦を突破したが、2回戦で米国選手に敗れ、ともに敗者復活戦に回れなかった。

 日本では屈指の層の厚さを誇るフリー60キロ級で、大きな期待を背負った前田だったが、まさかのアクシデントに泣いた。

 初戦をテクニカルフォールで発進して迎えた3回戦。今年の欧州選手権2位の実力者を5―2とリードして第2ピリオドを迎えたが、片足タックルに入ったところをつぶされ、体をきめられると「左太腿裏が“ブチッ”と音をたてた」(和田強化副委員長)ことで、負傷棄権となった。前田は大会会場から病院へ向かう前に「まだ現実を受け入れられない」と話した。

 自称「運の悪い男」。09年、初出場の世界選手権で5位に入り、ロンドン五輪代表最右翼と言われながら、直後に母校・日体大の不祥事で強化選手を外れた。昨年は北京五輪銅メダリストの湯元健一(当時ALSOK)とロンドンの出場を争いながら惜しくもあと1勝で逃した。この大会では抽選に恵まれたと思われたが、落とし穴があった。

 ▼84キロ級松本真也 情けない内容だった。相手の懐に入り込めず、レスリングをさせてもらえなかった。結果を受け入れて、次につなげたい。

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2013年9月18日のニュース