舛ノ山 “後輩”に負けた…それでも「内容悪くない」

[ 2013年9月18日 06:00 ]

大相撲秋場所3日目

(9月17日 両国国技館)
 勝利の方程式が意外にも簡単に解けそうだった。そこに落とし穴があった。同じ平成2年生まれでも角界では先輩の舛ノ山が“どうだ”と言わんばかりの強烈な立ち合い。遠藤は思わず体をのけぞらせ、舛ノ山の足はすかさず前に出た。

 「もっと前に出てくると思った。バチっという当たりもなかった」。左下手も楽に入って、トントン拍子。予想以上に早く土俵際へ追い詰めたことで、違和感が生じた。「うまくいきすぎて最後の詰めで焦った感じ。前には出られている。内容は悪くない」。上手投げで逆転された場面を「(遠藤は)体が柔らかい」と悔しさを押し殺して淡々と振り返った。

 遠藤には小学生時代に勝っているが、遠藤が対戦を覚えているのとは対照的に記憶にほとんど残っていないという。中学卒業後はプロとアマ。ただ部屋入門直後は金沢学院東高で活躍する遠藤を意識し、同校に出向いて稽古したいと師匠の千賀ノ浦親方(元関脇・舛田山)に頼んだこともある。

 今は「特に意識していません」と言うが、「次?きょうよりは、うまく取ります」と不敵な笑み。角界の“先輩”としてこのままでは終われない。

 

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2013年9月18日のニュース