松山 歴史塗り替える!“新人初”へ自信のV宣言

[ 2013年9月18日 06:00 ]

練習ラウンド12番、セカンドショットを放ちスイングを確認する松山

 男子ゴルフのANAオープンは19日に北海道の札幌ゴルフ倶楽部輪厚(わっつ)コース(7063ヤード、パー72)で開幕する。賞金ランキング1位の松山英樹(21=東北福祉大)は17日、練習ラウンド後に優勝を宣言した。新人初の賞金王を狙う怪物ルーキーが、新人では81年の倉本昌弘に並ぶ最多4勝と史上初の2試合連続優勝の大記録に挑む。

 渡米前の大事な一戦。賞金王を狙う松山は、賞金レースに終止符を打って米ツアーに参戦する覚悟をにじませた。「今、自分がいい位置にいるので、もっと優勝して(賞金を)加算して(誰にも)抜かれないような金額にしておきたい」

 賞金ランキングは1億5194万円で首位を独走。2位のS・J・パクとは約9710万円の差だ。とはいえ、今月末から米国に渡り1カ月以上も日本ツアーを離れるだけに油断はできない。しかも、米国入り後、初戦は米国選抜―世界選抜(欧州除く)の対抗戦、プレジデンツ・カップ(10月3日、米オハイオ州)も控えており、「弾みをつけたい。そういう意味でもこの試合は大事」と引き締めた。

 勝つための準備も着々だ。この日は7月のセガサミー・カップの練習日以来、約2カ月ぶりに丸山茂樹(44)とラウンド。プレジデンツ・カップの副主将でもある丸山からは、スイングのアドバイスももらった。調子も上向き「(優勝した)フジサンケイの時より間違いなく1Wは良くなっている」と効果を強調。300ヤード越えの1Wを連発した。さらには、よりはじきの良い新たなシャフトも試し、契約するダンロップが業務提携するアシックスのゴルフシューズも試し履き。足元を固めた。

 2週前のフジサンケイ・クラシックに続いて今大会に勝てば、ルーキー史上初の2連勝。さらに、年間4勝は81年の倉本昌弘以来の新人最多勝利数に並ぶ。コースの印象については「全然覚えていないっす」とあっけらかん。それでも、試合では高いマネジメント能力で結果を残す怪物が名門・輪厚で歴史を塗り替える。

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2013年9月18日のニュース