美余 夢かなわず号泣「ここが限界だったのかな」

[ 2013年9月18日 06:00 ]

試合後の記者会見で涙ぐむ中部電力の市川

カーリング ソチ冬季五輪世界最終予選代表決定戦最終日

(9月17日 札幌・どうぎんカーリングスタジアム)
 大粒の涙がこぼれ落ちた。五輪への夢を打ち砕かれた瞬間、主将の市川美余(24)は氷上で号泣した。北海道銀行の小笠原と抱き合って健闘を称え合ったが、大粒の涙は止まらなかった。

 「(五輪出場へ)あとがないところからはい上がってきたが、ここがソチへの限界だったのかな」。昨年11月のパシフィック・アジア選手権、今年3月の世界選手権に出場して世界最終予選への道を切り開いたが、最後の最後で代表の座を逃した。3年間、女子カーリング界を引っ張ってきた女王にとっては残酷な幕切れとなった。

 全員が20代前半と若いチームはプレッシャーに押しつぶされてミスを連発した。市川は「支え合う心が欠けていたときに(試合に)負けていた」とチームワークの乱れを敗因に挙げた。スキップの藤沢五月(22)も「一投に集中するのではなく、勝ちに執着しすぎた。思い切りできなかった」と反省を口にした。

 ソチ五輪への道は閉ざされたが、若いチームには未来がある。藤沢は「今までやってきたことは無駄じゃない。この悔しさを次の大会にぶつけたい」と気丈に話した。

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