松山 米ツアー早期進出熱望「難しいところで技術磨きたい」

[ 2013年5月21日 06:00 ]

英語でのスピーチを終え笑顔の松山

 男子ゴルフの松山英樹(21=東北福祉大)は20日、都内の日本外国特派員協会で行われた記者会見で、早期の米ツアー進出を熱望した。注目を集める21歳は今季から米ツアーを舞台に戦う同世代のライバル、石川遼(21=CASIO)にも刺激を受けており、夢のメジャー制覇を実現するためにも早い段階で本場・米国に進出して腕を磨く。

 これまでに日本外国特派員協会に招待されたプロゴルファーは尾崎将司、片山晋呉、宮里藍、石川遼だけ。5人目となった松山は冒頭の英語でのスピーチを終えると、力強い視線で米国挑戦の意欲を語った。「早く行きたい。遼が行って、きょうは10位だったけど、苦しんでいるのを見ると、それだけ環境の違いに差があるということ。自分も早く難しいところで技術を磨きたい」

 世界のトップが集う米ツアーに順応することは、目標とする海外メジャー制覇の近道でもある。既に出場権のある全英オープン(7月18日開幕)の後は関西オープン(8月22日開幕)まで国内ツアーは大会がない。東北福祉大の阿部監督もかねて松山の米進出を示唆しているように、その間に米ツアーに挑戦する可能性が高まった。

 この日発表の世界ランクは92位から80位まで上昇。100位以内をキープしていれば、慣例で全米プロ(8月8日開幕)への出場権を得る。さらに、その前週のブリヂストン招待(8月1日開幕)は前週の世界ランクが50位以内であれば出場可能。石川は昨季、4大メジャーを含む18試合で賞金約87万ドル(当時約8530万円)を稼ぎ、賞金ランク108位相当(シードは125位以内)で今季のシード権を獲得。“遼方式”でのシード権獲得の可能性はある。

 国内メジャーの日本プロでは19日の最終日に史上最大9打差を逆転されて2位に終わった。この日の会見後、「(メジャーで勝ち)5年シードを獲ってたら早く(米国に)行けた」と冗談交じりに話したが、4月のつるやオープンの優勝で2年シードは確定している。今夏の海外挑戦での活躍次第で、松山は来季、主戦場を米国に移すことになる。

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2013年5月21日のニュース