藍 首位タイ浮上 海風に沖縄感じた「気持ちは快適」

[ 2012年4月21日 06:00 ]

通算8アンダーで首位タイに浮上した宮里藍

USLPGAツアー ロッテ選手権第2日

(4月19日 米ハワイ州カポレイ コオリナGC=6421ヤード、パー72)
 宮里藍(26=サントリー)が強風の中でも揺るがないショットとパットを武器に上昇気流に乗った。ノーボギーの65で回り、通算8アンダーで12位から首位に立った。スペインのアサハラ・ムニョス(24)がタイで並んでいる。上田桃子(25=フリー)は69で通算1アンダーの28位。金子絢香(22=フリー)は通算2オーバーの48位。宮里美香(22=NTTぷらら)は、通算5オーバーの87位で予選落ちした。

 オーシャンウインドに乗って沖縄の匂いが鼻をくすぐった。初日に続いてコースに吹く強風。選手にとってやっかいでしかない相手を、宮里は懐かしい思いで受け入れていた。「私は風の強いところで育ったから、強風の場所ではいつも故郷を思い出す。だからコンディションは難しいけど、気持ちは快適」

 その言葉を裏付けるように、ショットは風の中でもぶれなかった。1番パー5をバーディーで滑り出すと、7番パー4では2メートル、8番パー3でも2メートルのチャンスにつけて連続バーディー。後半に入ると14番から3連続バーディーを奪って首位に躍り出た。

 「風の吹く方向が一緒なので、きのうまでのゲームプランを変えることなく回れた」。コーチの父・優氏のアドバイスも大きかった。狭くなりすぎていたパットのスタンス幅を広くし、右手の握り方も変えて左に切れやすかったボールの回転を修正した。その効果でパット数は25。「今は自分の思ったところに打てている」とフェアウエーキープ率100%の安定したティーショットからチャンスをつくり、確実にグリーン上で沈めた。

 「ハワイは沖縄と同じような場所。私は海のそばで育って、子供の頃は毎日、海に行っていた」と海の存在もリラックスできる要因になっている。

 上位は有力選手が名を連ね、残り2日間も気の抜けない戦いが続く。今季2度優勝を争いいずれも苦杯をなめさせられた世界ランク1位のツェン・ヤニ(台湾)も5打差につけている。「上位はいい顔ぶれだし、誰が上がって来てもおかしくない。最終日に優勝争いができるようまずは3日目」と集中力を高め決勝ラウンドに臨む。

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2012年4月21日のニュース