「表彰台は遠かった」荻原健司、4位に満足感

[ 2012年2月16日 18:25 ]

複合の成年男子Bで4位となり、取材に応じる荻原健司

国民体育大会冬季大会スキー競技会第3日

(2月16日 岐阜県高山市の鈴蘭シャンツェ)
 アルベールビル、リレハンメル両冬季五輪のノルディックスキー複合団体で金メダルを獲得した荻原健司氏(42)が16日、岐阜県高山市で開催中の国体スキー競技会の複合に20年ぶりに出場し、4位に入った。3位を目標にしていたが「表彰台は遠い。それでもワールドカップ(W杯)に出るような選手が出場するなか、ベストは尽くせたかな」と、表情は満足感に満ちていた。

 引退後の2004年から参議院議員を6年間務め、今回の国体に向けて4キロ減量して臨んだ。ジャンプを終えて6位。1990年代に世界の頂点を極めたパイオニアは距離の前半で2人をとらえたが、前方を行く3位の選手が視界に入ることはなかった。

 今後は一スキーヤーとして活動するが、本格復帰は念頭にないという。「のんきに自分が出場している場合ではない。ソチ(五輪)ではメダルが取れると思う。若い選手のためにできることをしないと」。荻原氏が部長を務める北野建設スキー部では渡部暁斗選手ら複合でも若手が伸びている。今後は指導第一で、スキーと関わっていく。

続きを表示

2012年2月16日のニュース