ごっつぁんです!貴乃花親方 吉本から広告&懸賞ゲット

[ 2012年2月16日 06:00 ]

大阪場所について話す(左から)貴乃花親方、吉野代表取締役会長、桂三枝、河内家菊水丸

 吉本興業様、ごっつぁんです!大相撲春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)の担当部長の貴乃花親方(39=元横綱、スポニチ本紙評論家)が15日、大阪市中央区の吉本興業大阪本部を表敬訪問。会談形式の会見では進行役の伝統河内音頭継承者・河内家菊水丸(49)が吉本興業による「春場所振興策4点セット」を提案し、吉野伊佐男会長(69)はほぼ了承した。貴乃花親方の精力的なPR活動が実を結んだ形となった。また同親方の吉本新喜劇出演も正式決定した。

 “平成の大横綱”の積極的なPR活動が吉本興業を動かした。大相撲に造詣が深く貴乃花親方と親交のある河内家菊水丸が進行役という立場を生かし、会見半ばから「春場所振興策4点セット」をぶち上げた。

 内容は(1)“大相撲春場所さん江”という幟(のぼり)掲出。通常はひいきの力士名を染め抜いて会場に掲げるものだが、吉本興業名で春場所全体を応援する(2)懸賞金(3)優勝力士への吉本賞を新設。ただし、経費をかけずに実現できるよう朝稽古に芸人を派遣し、ちゃんこの時間に笑いを届ける“現物支給”とする(4)呼び出しの衣装広告。

 アイデアが披露されるたびに貴乃花親方と富士ケ根親方(元小結・大善)は必死に笑いをかみ殺しつつ、大きな拍手を送った。同席した吉野伊佐男会長はやや渋い表情を見せながらも「ほぼ」と了承の意を示した。

 今年100周年を迎える吉本興業は、1912年(明45)の創業当初、相撲に関わりがあった。江戸時代から大正時代まで江戸相撲と大阪相撲という別々の興行組織があり、吉本は大阪相撲の興行で取組前に演芸を披露するなど支援したという。およそ90年ぶりに“笑撃コラボ”が実現する。

 日本相撲協会と吉本興業の橋渡し役となった貴乃花親方。会見を終えると「生まれて初めて、このような楽しい会見で感服しました。相撲協会でも楽しい会見をできるよう頑張ります」と話した。大きな土産をもらっただけでなく、すっかり吉本興業に感化された様子だった。

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2012年2月16日のニュース