スーパー中学生また快挙!ジャンプ女子・高梨 「金」1号

[ 2012年1月15日 06:00 ]

冬季ユース五輪のジャンプ女子で優勝し、表彰式で喜ぶ高梨沙羅(中央)

 第1回冬季ユース五輪第2日は14日、13日の開会式に続き、オーストリア・インスブルックで競技が本格的に始まり、ノルディックスキーのジャンプ女子(HS75メートル、K点68メートル)で高梨沙羅(北海道・上川中)が最長不倒の76・5メートルを2回そろえて合計269・3点で快勝し、今大会の日本勢で金メダル第1号となった。ジャンプ男子は佐藤幸椰(北海道・札幌日大高)が77メートル、73メートルの260・1点で3位になり、銅メダルを獲得した。大会は原則14~18歳が対象で、選手は自分の競技終了後も滞在して文化教育プログラムに参加する。

 勝つべくして勝った。助走速度を生かしたスムーズな飛躍で2回ともヒルサイズを越えて、高梨が圧勝した。8日のW杯第3戦で初の表彰台となる2位に入ったのに続き、記念すべきユース五輪のジャンプ初代女王になり「第1回大会に出させてもらったことも、いい成績が出たことも本当にうれしい」と満面に笑みを浮かべた。

 試合後は外国メディアにせがまれて「鳥のように飛ぶ」とサインした。飛躍中に滑空する鳥をイメージする飛躍について、渡瀬コーチは「空中でスピードをロスすることなく飛んでいくのが長所」と説明した。

 試合前夜は屋外の開会式に参加。選手村にも滞在するソチ五輪の“疑似体験”をしながら力を出し切ったことは、2年後の大舞台でメダルを目指す上で大きな経験になる。小学3年生で競技を始め、世界のトップに駆け上がった高梨がソチに向けて、また一つステップを上った。

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