20歳の小林 葛西、岡部ら抑えて逆転V

[ 2012年1月15日 06:00 ]

<ジャンプUHB杯>1回目132・5メートルの大ジャンプを見せた小林は国内2連勝

 ノルディックスキーのUHB杯ジャンプ大会が14日、札幌市大倉山(HS134メートル、K点120メートル)で行われ、132・5メートル、133メートルと安定した飛躍をそろえた20歳の小林潤志郎(東海大)が1回目の3位から逆転し、合計276・9点で初優勝し、9日のHBC杯との国内2連勝を果たした。

 葛西紀明(土屋ホーム)が4・9点差の2位、栃本翔平(雪印メグミルク)が3位だった。41歳の岡部孝信(雪印メグミルク)が2回目に最長不倒の140メートルを飛んで6位になった。女子は伊藤有希(北海道・下川商高)が1回目に最長不倒の139・5メートルを飛ぶなど283・4点で初制覇した。
 
 2回目に133メートルを飛んだ成長株の小林は、逆転優勝が決まると照れたような笑みが広がった。「風に恵まれた点もあるけど、取りあえず良かった」。エース伊東と成長著しい竹内が不在だけに、国内2連勝にも浮かれたそぶりはなかったが、確かな手応えはつかんだ様子だ。日本ジャンプ界は新星が現れては伸び悩む傾向が続く。若手の評価は慎重になりがちだが、全日本スキー連盟の斉藤ジャンプ部長は伊東と竹内も出場する28、29日のW杯札幌大会に向け「楽しみだね」と期待を寄せた。

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