有村 Vパターンだ!67で単独首位に浮上

[ 2011年8月21日 06:00 ]

<CATレディース2日目>13番、バーディーパットを沈め笑顔を見せる有村智恵

女子ゴルフツアーCATレディース第2日

(8月20日 神奈川県箱根町・大箱根カントリークラブ=6676ヤード、パー73)
 3位から出た有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が、7バーディー、1ボギーの67をマークし、通算10アンダーの単独トップに立った。過去8勝はいずれも最終日に首位から出ているだけに、必勝パターンの逃げ切りを狙う。2打差の2位には69で回った森田理香子(21=リコー)がつけた。
【第2R成績】

 ハーフターンでスイッチが入った。10番パー4。有村は残り108ヤードの第2打をAWで5メートルにつけた。このパットをねじ込むと、13番まで怒とうの4連続バーディー。「10番を取って勢いが増した。ボードで上位のスコアが伸びていないのを見てもっと行きたいと思った」。狙い通りにトップに立ち、ツアー9勝目に王手をかけた。

 実は調子が良いわけではなかった。「調子が良い時は攻めすぎてうまくいかないと逆にストレスになる。でも、今は調子が良くないから、いつも以上にイメージをつくって打っている。それがいい方向につながっている」。無理にピンを狙うことなく冷静なマネジメントを貫いた。「こういうゴルフのつなぎ方で良いスコアが出るんだな」。新たな発見は最終日に向けて収穫となった。

 ただ、技術面での裏打ちがなければマネジメントもままならない。男子プロの練習を参考に、目測で距離を合わせる練習を取り入れ、100ヤード以内のショット、アプローチの精度が向上。ここ7試合連続でトップ10以内に入っている好調ぶりの中でも進化を続けている。

 子供の時からお世話になっている知人からは優勝副賞のミニショベルカーを頼まれているという。「山関係の仕事をしているので、この試合のたびに勝つよう言われている」と苦笑いするが、心強いデータがある。有村がツアーで挙げた8勝は、すべて首位もしくは首位タイで最終日を迎えたもの。「その勝ち方でしか勝っていないので勝てない時の恐怖心やプレッシャーはある。でも、自分には合っている。あしたはあしたでしっかり良いプレーをしたい」。逃げ切りならお手のもの。勝ち方を知る有村は自信を胸に最終日に向かう。

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2011年8月21日のニュース