美香、我慢の72…通算6アンダー、9位タイ

[ 2011年7月31日 06:00 ]

9番、この日初めてのバーディーを奪い、ギャラリーの歓声に応える宮里美香

全英リコー女子オープン第3日

(7月30日 英国カーヌスティ カーヌスティ・ゴルフリンクス=6490ヤード、パー72)
 今季のメジャー全てでトップ10入りしている宮里美香(21=NTTぷらら)は通算6アンダーの8位で決勝ラウンドをスタート。3バーディー、3ボギーのパープレーで回り、9位タイで最終日に挑む。

 追い上げが必要だった宮里美は我慢の展開を強いられた。5番のパー4、グリーン右手前のセミラフからパターでアプローチ。全英らしく“転がし”で寄せようとしたが、これが強く入ってピンの向こう側のラフまでオーバーし、バーディーよりも先にボギーを叩いた。

 3週前の全米女子オープンでは予選ラウンドを首位で通過して最終的には5位に終わった。この時は決勝ラウンドで「攻めたい」と思う自分と「攻めちゃいけない」とストップをかける自分のはざまで悩んだという。タフなコースを前に生じたわずかな迷いが、最終日の失速の原因になった。

 その反省から「半信半疑でプレーするのが一番ダメ。攻めないプレーであっても積極的な気持ちでやらないといけない」と気づいた。悔しい経験を糧にした心の成長が試される決勝ラウンド。予選2日間に続いて、ジュニア時代からのライバル、世界ランク1位のヤニ・ツェンと同組。どんどんスコアを伸ばしていくヤニ・ツェンのプレーにけおされまいと、必死に自分のペースを貫いた。

 我慢を続けていると、ようやく9番で10メートルのロングパットが入って初のバーディーが来た。これをきっかけにパットが入り始めて、10番は3メートルを沈めてナイスパーセーブ。11番でも同じ距離のチャンスを決め、小さくガッツポーズを見せた。12番ではボギーを叩いたが、13番パー3でもバンカーからパーでしのいだ。

 終盤に入ると少しずつ上位との差は広がり始めたが、何が起こるか分からないと言われるメジャー大会。集中した表情を崩すことなくラウンドを進めた宮里美。17番でバーディーを奪い、7アンダーと1つスコアを伸ばしたが、最終18番は悔しいボギー。通算6アンダー、9位タイで3日目を終えた。

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2011年7月31日のニュース