怪物に挑む松田丈志 フォーム改造「新しい自分になりたい」

[ 2011年7月18日 15:41 ]

世界水泳選手権に向けた合宿で調整する松田丈志

 競泳男子200メートルバタフライの北京五輪銅メダリスト、27歳の松田丈志(コスモス薬品)にとって、水泳の世界選手権はフォーム改造の成果を計る舞台だ。4月の代表選考会を今季世界最高の1分54秒12で制した後、自由形の中長距離を捨て、来年のロンドン五輪にはバタフライ1本で挑むと宣言。「新しい自分になりたい」とキックの強化などに取り組んできた。

 目指すのは水の抵抗を受けない「水面をはうような」(久世由美子コーチ)泳ぎ。以前のフォームを映像で分析したところ、両腕が水に入ってから、かき始めるまでに一瞬動きが止まっていたという。これが減速の一因になっていたことが分かり、修正した。

 膝下だけを使っていたキックも「みぞおちから動かす意識で」下腹部を支点に大きく浅く打つようにした。すると「今まで(のフォームで)よくやってこられたな」と感じるほど、泳ぎが自然で滑らかになった。

 同種目で最大のライバルは北京五輪8冠の怪物、マイケル・フェルプス(米国)だ。今季のフェルプスは米国内の大会で敗れるなどここまで本調子ではないが、松田は「本番では必ず上げてくる」と警戒を緩めない。目標は自身の日本記録を更新する1分52秒台半ば。食事管理で昨年から体重を約5キロ絞り込み「体が軽く感じる」と手応えはある。(共同)

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2011年7月18日のニュース