ツアー新ハーフ27!諸見里猛チャージ3位

[ 2011年7月18日 06:00 ]

<スタンレー・レディース最終日>前半9ホールでハーフ最少スコア記録を更新した諸見里しのぶはスコアカードを手に笑顔

 女子ゴルフツアーのスタンレー・レディース最終日は17日、静岡県裾野市の東名カントリークラブ(6500ヤード、パー72)で行われ、 諸見里しのぶ(25=ダイキン工業)が、ハーフ27のツアー新記録をマークした。1番からバーディー攻勢をかけ、8番のイーグルを含む“8連続バーディー”の猛チャージを見せた。後半伸び悩んだものの、通算11アンダーで3位に食い込み復調をアピールした。連続バーディー、9ホールのスコアともに男女を通じ国内ツアー記録となった。首位で出た有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が通算15アンダーで逃げ切り、今季初優勝を飾った。 

 優勝争いとは関係ない諸見里の組を目指し、ギャラリーがゾロゾロと移動していく。トップの有村とは7打差でスタートしていた諸見里が、1番からバーディーを重ねていく。5連続と伸びて「凄いね」とのつぶやきが7連続まで行くと「えっ?」と驚きの声に変わる。有村がアルバトロスを記録した8番のパー5。9Wでピン右7メートルに2オンさせた。7メートルをあっさり沈め、通算12アンダーでこの時点でトップに立った。

 9番の第2打をグリーン左に外し、記録はストップしたが、イーグルを含む「8連続バーディー」。そしてハーフ27は女子のツアー記録を塗り替え、男子ツアーでもない「日本新」だ。1W、アイアンとも文句なしで、一緒に回った服部は「もう神。神が降りてきたようで、ショットもパットも凄くて、一人のギャラリーとして見ていました」と脱帽するばかり。

 後半は一転、バーディーが奪えず1ボギー、64でホールアウト。新記録とは知らなかったらしく、報道陣に囲まれると「本当ですか?8連続はタイかなと思っていました。気づいたらバーディーばかり。自己最高は5連続、ハーフ20台もゴルフ人生初です」と屈託ない笑顔を見せた。ただ、優勝も見えてきた後半に伸び悩んだことについては「10番のパットをショートして流れが切れた」と残念がった。

 一昨年は6勝を挙げ、最終戦まで賞金女王を争いながら、同年9月の日本女子プロを最後に優勝から遠ざかっている。自身の連続予選通過記録も5月のヨネックスで「79」で止まった。ショットもパットもかみ合わない試合が続く中、転機となったのが先週の全米女子オープンだ。34位に終わったが、宮里美香、藍の活躍を目の当たりにし、今大会前に「2日間とも36ホール回る経験ができたし、前向きになれました」と気持ちを新たにしていた。そして2日目の16日には25歳の誕生日を迎え「24歳は厳しい1年だったけど、今まで9勝したので、これから先に10勝。そしてショートしない攻めのゴルフをしたい」とも誓い、早くも実践した格好だ。

 大逆転優勝には届かなくても、今季ベストの3位に「まだ不安もありますが、自信にもつながった。優勝も近い。これから2週間、しっかり練習して」と後半戦での巻き返しを期していた。

続きを表示

2011年7月18日のニュース