池田10オーバー38位終戦…全米プロで雪辱誓う

[ 2011年7月18日 06:00 ]

<全英オープン最終日>10番、バンカーショットを放った池田は、風で戻される砂に顔をしかめる

 ゴルフの第140回全英オープン選手権は17日、英国南東部サンドイッチのロイヤル・セントジョージズGC(7211ヤード、パー70)で最終ラウンドを行い、池田勇太(25=日清食品)は3バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの75を叩き、通算10オーバーの38位で4日間の競技を終えた。日本人選手でただ1人、予選を突破して臨んだ第3日は、75とスコアを落として33位に後退。昨年のマスターズの29位を上回るメジャー自己最高位更新を狙って最終日に臨んだが、中盤に崩れた。首位スタートのダレン・クラーク(英国)が5アンダーで優勝。

 強い風と激しい雨。そうかと思えば晴れ間がのぞく過酷な4日間を池田はどうにか戦い抜いた。最終日は5つスコアを落として通算10オーバー。「後半は特に凄い風で、しんどいゴルフになってしまった。全英の神様はなかなかほほ笑んでくれなかった」と疲れ切った表情で話した。

 日本人選手でただ1人予選を突破。33位と後退した第3ラウンド後も「他の選手も日本の代表として来て、たまたま自分が通っただけ。他の選手の分も、僕が代表して戦う。1つでもスコアと順位を伸ばしたい」と巻き返しを誓って最後の18ホールに向かっていた。

 落とし穴にはまったのは8番パー4。第1打を右の深いラフに入れると、第2打、第3打もラフにつかまった。ここをダブルボギーとすると、9番でボギー、10番はバンカーに2度入れて再びダブルボギー。11番もボギーとし、「あの4ホールがもったいない」と悔やんだ。

 14番では強風で飛ばされそうになるキャップを後ろ向きにかぶり、グリーンではマークしようとした時にボールが動いた。これは無罰でパーでしのいだが、全英の厳しさを味わった。「風も雨も強い中でフェアウエーにきっちり運んで第2打をしっかり打てないとダメ。それがグリーン上の結果につながる」とゴルフの鉄則を実感した。

 それでも、3度目の全英舞台で初の予選突破に「ある程度の手応えはある。過去の経験の準備で若干、成長した」とレベルアップも実感した。池田は8月の全米プロ選手権(11日開幕、米ジョージア州)にも出場することが決まった。関係者によれば、全米プロゴルフ協会から招待状が届いたという。「4日間やりきれたことは自信になった」。今回の悔しさと経験を今季最後のメジャーにぶつける。

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2011年7月18日のニュース