遼、ミラクル再現ならず…チャージ不発12位

[ 2011年5月2日 06:00 ]

12番、石川遼の2打目は 木に当たりバンカーへ

中日クラウンズ最終日 愛知・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70

(5月1日)
 連覇を狙った石川遼(19=パナソニック)は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70と伸ばせず、通算3アンダーの12位に終わった。強い雨でトラブルが相次ぎ、昨年の最終日に史上最少スコアの「58」を出して優勝した大逆転劇の再現はならなかった。ブレンダン・ジョーンズ(36=オーストラリア)が通算9アンダーで並んだI・J・ジャン(38=韓国)とのプレーオフを制し、ツアー通算10勝目を挙げた。
【最終R成績】

 石川のチャージは不発に終わった。58を出して優勝した昨年と同じ首位と6打差でスタート。「朝は4日間で一番調子が良かった」と大逆転を狙ったが、1番パー4でいきなり第1打を隣の2番ホールに打ち込むなどショットのぶれに苦しんだ。特に雨が強まった後半の12番パー4では第1打を左に曲げ、第2打も木の枝に当たったボールがバンカーで目玉になるなどしてダブルボギー。16番パー4では風を警戒してアイアンで放った第1打を左に曲げてボギーを叩いた。

 ただ、苦しみながらも4つのバーディーでスコアを取り戻し「1ホールで断ち切ったのが収穫。切り替えができるようになってきた」と自らを評価。12位に終わり、連覇を逃しても「昨年より全ての分野で上達している。だからといってスコアが縮まるとは限らないのがゴルフ」と冷静に受け止めた。

 今大会の東日本大震災の義援金は415万6000円。合計で2744万9872円になった。2日は埼玉県内の避難所を訪問する予定で「ゴルフを通じて、苦しい中で暮らしている人に楽しさを伝えたい」と目を輝かせた。

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