震災で調整遅れも…琴欧洲、出稽古で手応え

[ 2011年5月2日 06:00 ]

隠岐の海(下)と稽古で汗を流す琴欧洲

 大相撲技量審査場所(8日初日、両国国技館)に向け、大関・琴欧洲と関脇・琴奨菊が1日、東京都墨田区の春日野部屋へ出稽古した。琴欧洲は幕内・栃煌山、栃ノ心、隠岐の海らと19番取って17勝2敗。まわしを引きつけての攻めはほかの力士を圧倒した。

 かつては関取の宝庫だった佐渡ケ嶽部屋も昨年夏に野球賭博に関与した琴光喜が解雇され、今年4月には八百長に関与したとして琴春日が引退。関取が2人となったお家事情もあっての遠征だが「ほかの部屋の人と稽古をしたかった。良かったです」と収穫ありを強調した。

 技量審査場所に向け横綱・白鵬のモチベーション低下が指摘されるなか、琴欧洲には横綱の7連覇阻止の期待もかかる。しかし、春場所中止と震災の影響により調整が遅れているようで「場所の再開が決まったと思ったら、もう残り1週間。やってみないと分からない面もある」と不安は隠せない。2日も春日野部屋に出向く予定で「初日に何とか間に合わせたい。場所で結果を出さないといけない」といつになく悲そう感を漂わせていた。

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2011年5月2日のニュース