名古屋国際女子マラソン中止、世界陸上選考は別の大会で

[ 2011年3月12日 12:03 ]

 名古屋国際女子マラソンの大会事務局は12日、東日本大震災の影響により、13日に開催を予定していたレース(名古屋市瑞穂陸上競技場発着)を中止すると発表した。日程を順延しての開催もない。断続的な余震や被害の拡大が予想されることや、交通機関の混乱が続くことなどを考慮した。

 同マラソンの中止は、1980年に女子20キロロードレースとして始まって以来、初めて。過去には95年1月17日に発生した阪神大震災の影響で、同29日の大阪国際女子マラソンが中止になった例がある。

 今大会は8、9月の世界選手権(大邱=韓国)の代表選考会を兼ね、2連覇を狙う加納由理(セカンドウィンドAC)や2008年大会覇者で北京五輪代表の中村友梨香(天満屋)らが出場予定だった。日本陸連は対応策として、15日の理事会までに国内外で4月中に行われる大会を名古屋に替わる選考レースに指定し、名古屋にエントリーしていた選手が出場した場合のみ選考対象とする方針。4月17日に長野で行われる長野マラソンが候補とみられる。

 名古屋市内で記者会見した日本陸連の沢木啓祐専務理事は「それ(代替レース)に出場した選手から選考する」と話し、「日本人トップで2時間26分を切る」との基準は変わらないとした。

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